我が子はホームセンターに行くとペットコーナーの魚の水槽の前でしばらく眺めているほど、魚を見るのが大好きです。
急いでいる時はちょっと困るのですが、水の流れる音とゆらゆら揺れる水の様子が癒しになることは私にもよくわかるので、「帰る」と言うまで、1時間以上付き合ったこともありました(笑)。
自宅で飼育できたらいいのでしょうが、お世話をするのはきっとほぼ私なので、なかなか踏み切れず・・・。
ところが、我が子が昨年の夏に園の行事で川遊びに行った時に、小さなエビを3匹持って帰ってきて、すぐに2匹は死んでしまったですが、1匹は脱皮を繰り返しながら、水槽をひっくり返されるハプニングにも負けず、今も元気にいます。
お世話もほとんど手が掛からなく、思いがけず始まった生き物との暮らし。
今では家族(特に私。笑)の癒しとなっています。
下の子も生き物が大好きで、散歩中の犬を見ても、鳥を見ても、池の魚を見ても、とってもいい反応をしてくれます。
今回は、そんな我が家の子供達も大好きな絵本です。
- きんぎょが にげた
- 五味太郎 作
- 1982年 福音館書店 発行
- 対象年齢:2〜4歳
内容
きんぎょが様々な場所へカモフラージュしながら逃げます。
カラフルな色使いの絵の中にいるきんぎょを、子供と一緒に探しながら読み進めていくと楽しいです。
最初は、金魚鉢からきんぎょが逃げた。
カーテンの模様に逃げた。
次は植木鉢のお花に逃げた。
今度はあめがたくさん入った瓶の中。
いちごに紛れたり、テレビの画面になったり、たくさんのおもちゃや鏡に写って紛れたり。
最後は仲間たちがたくさんいる池の中に逃げ込んだ。
もう逃げないよ。
感想
上の子には、「どうして逃げちゃったのかな?」とちょっと難しい質問もしてみたり、人の気持ちを理解しようとする力を身につけてほしいなと思いながら読んでいます。
「ママに会いたかったんじゃない?」
意外と想像できていて驚きでした。
すべて短い文章ですが、ゲーム感覚できんぎょを探しながら読み進めて行けるので、「どこどこ?」等と、自然と文章を付け加えながら読んでいます。
何度も読んでいるとすぐに見つけられてしまうのですが、次の展開がわかることや簡単な問題をクリアすることの繰り返しが、子供にとっては楽しくて、結果がわかっていることで安心感が得られるのだと思います。
こうした小さな積み重ねが、やがて挑戦する力となり、自分への自信につながっていくのでしょうね。
何度もせがまれると、こちらが飽きてしまい、ついつい「また?違うのにしたら?」と思ってしまいがちですが、「今は心のパワーを貯めている時」と解釈するようにしています。
寝る前の読み聞かせが習慣となっている我が家では、先日上の子が自ら下の子に読み聞かせをしていました。
下の子は、それだけでもう大爆笑。
会話のやり取りはまだあまり上手くできないのですが、2人ならではのコミュニケーションに微笑ましく思いました。
2人とも本を読むことが大好きになってほしいなと思いながら、今夜も一冊ずつ読みたいと思います。