- いない いない ばあ
- 松谷みよ子 作
- 瀬川康男 絵
- 童心社 発行
- 対象年齢:0才から
前回は赤ちゃんのファーストブックに関連したものだったので、今回は我が家のファーストブックについてお話したいと思います。
私は小さい頃、親に本を読んでもらった記憶があまりないので、自分が親になったら子供にたくさん本を読んであげたいと思っていました。
ただ、想像と少し違ったのは、まだ寝返りもお座りもできない赤ちゃんの頃から読んであげても良いということでした。
そのため、上の子を出産直後は我が家に絵本はなく、初めて我が家にやってきたのは、市の健診でいただいたこの絵本でした。
一人一人に保健師さんが読んで下さったのですが、我が子の反応はほとんどなかったものの、じーっと見つめるその視線を見て、絵本の不思議な力を感じました。
そこから我が家での絵本の読み聞かせが少しずつ始まったのでした。
この絵本は、1967年の発売から発行部数680万部を超え、日本で1番売れている本なのだそうです。(童心社HPより トーハンミリオンブック2020年調べ)
その市から引っ越したため、下の子を出産後の健診は別の市だったのですが、そちらでもこの絵本の紹介がありました。
それほど大定番の絵本なのですが、ご紹介したいと思います。
内容
最初はねこです。
「にゃあにゃ」という言い方も、柔らかいタッチの絵も、優しい雰囲気があります。
「いない いない…」と顔を隠し。。
「ばあ」
読む時は抑揚をつけると良いと思います。
次はくまちゃんが、いないいない…
ばあ。
どこかで見た覚えのあるくまちゃんです。
次は体を隠して、ちょっとしたなぞなぞのようになっています。
最後はのんちゃん。
のんちゃんは女の子なのだと思いますが、男の子のようにも見えるので、お子さんの名前に変えて読むのもおすすめです。
感想
子供に絵本の読み聞かせを行うことが夢だったものの、最初は反応のうすい、ようやく首が座ったくらいの赤ちゃんの我が子を目の前に、絵本を読むことは少し気恥ずかしいような気持ちだったことを覚えています。
しかし、少し笑うようになったり、前のめりになって聞くようになったりと、少しずつ明らかな反応が見られるようになってきて、うれしくなった気持ちもまた、鮮明に覚えています。
下の子は動物が好きだったり、今では何事にも「おーーっ!」といい反応をしてくれるのですが、生後2か月くらいから本当によく笑う子で、この絵本を読んであげた時も、声を出して笑って、絵本の中の動物に触れようとしたりと興味深々な様子でした。
絵本を通して子供に語りかけ、遊びにつなげられるこの絵本は、初めて子供を持つお父さん、お母さんには特におすすめの絵本で、日本で1番売れている理由がよくわかります。
文字も少ないので、お兄ちゃんお姉ちゃんが文字を読む練習を兼ねて、弟妹に読んであげるのにもおすすめです。
お兄ちゃんお姉ちゃんがやると、また下の子の反応がいいんですよね。
我が家もそんな感じでいつも2人で笑っています。
そのため、寝る前の絵本としては我が家にはあまり合っていないようで、寝る前には、同じ松谷みよ子さんと瀬川康男さんの「もうねんね」や「いいおかお」を読んでいます。
ゆったりしたペースで読むと良いと思います。
「もうねんね」は特に、寝かしつけにとてもおすすめの絵本です。
「いいおかお」は、動物が次々にやって来て、みんなで「いいおかお」をします。
ビスケットをもらい、もっともっと「いいおかお」になります。
おいしい顔は、とても幸せな気持ちにさせてくれます。
我が家はこの3冊なのですが、松谷みよ子さんの絵本は、子供に優しく語りかけるお手本のようで、とても穏やかな気持ちにさせてくれます。
いつの時代にも支持される名作ばかりです。
「いない いない ばあ」は、私にとっては初心に帰ることができる絵本でもあるので、子供達が大きくなっても時々手に取って読んでいきたいと思います。