- くだもの
- 平山和子 作
- 福音館書店 発行
- 対象年齢:2〜4才(主観としては0才から)
この絵本のことは上の子が小さい時には知らなかったのですが、テレビで紹介されたことをきっかけに知りました。
1981年出版で、歴史があります。
上の子は小麦アレルギーがあるものの、離乳食は毎回完食、今の所好き嫌いが少なく何でもよく食べる方なのですが、下の子は離乳食スタートからこれまで、食べむらやこだわり、好き嫌いがあり、こんなに性格が違うものかと、少々苦労しています。
食べることに対してもっと意欲を持ってもらえるようにと、比較的色々よく食べていた果物がたくさん出てくるこの絵本を、読み聞かせに取り入れました。
赤ちゃんのファーストブックとしても選ばれることが多い絵本とのことなので、こちらでもご紹介したいと思います。
内容
最初のページを開くと、まるまる大きなスイカが目に飛び込んできて、目を奪われます。
次は切り分けて食べる場面を描き、「さあ どうぞ。」と、目の前に差し出されるように、思わず手を伸ばしてしまうほどの臨場感があります。
次は桃。
ぶどうは、水滴がキラキラしています。
梨は、フォークで差し出されます。
その後も、りんご、栗、柿、みかん、いちごと続き。。
最後のバナナだけは少し違います。
「むけるかな?」と、皮がついたまま差し出されます。
この時に、我が家では上の子が必ずパントマイムのように、食べる所まで割と本気でやってくれ、下の子に大ウケです。
それがうれしくて、また2人で大爆笑。
そんなこんなで、パントマイムがどんどん上手になっています。(笑)
最後の上手にむけた女の子の満足気な表情が我が子と重なり、思わずにっこりしてしまいます。
感想
とにかく絵がリアルで、洗ったあとの水滴まで描かれていて、とてもみずみずしくおいしそうです。
思わず手を伸ばしたり、口を開けたくなるような絵です。
我が子は、鼻を近づけてにおいを嗅いでいました。
また、「さあ どうぞ。」と繰り返されるので、「どうぞ。」が上手になりました。
上の子にはお話としては物足りないのですが、果物が何でも大好きな上の子は、「うわ〜おいしそうだな〜食べたいな〜。」と興味深々でした。
「こんなふうに種が入っているんだね。」、「いちごは何個あるかな?」、「何個ずつ分けようか?」と色々な勉強にもなりますし、下の子に「どうぞ。」とやり取りしているのを見て、シンプルだからこそ色々な楽しみ方ができる絵本だなと思いました。
飾っておくにもきれいで、ずっと大切にしたいと思える絵本なので、ファーストブックとして選ばれる理由がわかります。
「やさい」バージョンもあるとのことなので、チェックしてみたいと思います。