かゆいだけじゃない!蚊除けをすべき理由
何だか今年は特に蚊が多いと思いませんか??
4月から真夏のような暑さが続いたので、蚊の発生も例年よりも早かったように思います。
今年の梅雨は雨も多いので、雨上がりの夕方は特に蚊もせーので活動し始め、ちょっと外に出ようものならすぐに狙われてしまいます。
痒くなるのを避けたいのはもちろんですが、掻き壊してしまった所にバイ菌(黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌等)が入ってとびひになってしまう可能性もありますし、近年ではデング熱への恐怖もあります。
何度も蚊に刺されてしまうと、蚊に対するアレルギー(蚊刺過敏症)で熱が出てしまったりする可能性もあるので、できれば刺される回数を少なくした方がよいのはそのためです。
蚊に刺されると赤くなる仕組み
上の子はアレルギー体質だからか、蚊に刺されると赤く大きく腫れた後は硬いしこりのようになってしまい、黒く残ってきれいになるまで時間がかかってしまいます。
蚊に刺されて赤く腫れるのは、蚊の唾液によるアレルギー反応で、蚊に刺される毎に体の中で免疫を作るための活動が強く起こるようになります。
アレルゲンが体の中に入ることによって、体が異物とみなして排除しようとする仕組みがアレルギー反応です。
赤ちゃんが初めて蚊に刺された時は、体の中に蚊の唾液に対する抗体(異物とみなして戦う力)がないため、アレルギー反応は起こりません。
まず、アレルゲンが体の中に入って抗体が作られることで初めてアレルギー反応が起こる仕組みができるのです。
そしてそのアレルギー反応は最初のうちは強く出たり、1〜2日経ってから出たりします(遅延型反応)。
小さいお子さんが蚊に刺されると大きく腫れてしまうのはそのためです。
何度か刺されるうちに免疫ができてきて、大人が刺されるとすぐにアレルギー反応(即時型反応)が起こり、最初は痒くても1〜2時間でおさまっていきます。
そして、何度も何度も刺されているうちに体が蚊に刺されることに体が慣れて、アレルギー反応が出なくなることがあります(脱感作)。
お年寄りが蚊に刺されても痒くない場合があるのはそのためです。
蚊に刺されやすい4つの条件
①二酸化炭素
蚊は人間が吐く息に含まれる二酸化炭素を感知して寄ってきます。
お酒を飲んだ後に刺されやすくなるのは、アルコールが体内で分解される時に二酸化炭素を生成するためです。
②熱
蚊は暑さに強く、体温が高い人に寄っていく習性があるため、体温の高い赤ちゃんやお酒を飲んだ人は狙われやすいです。
子供達と一緒にいると必ず下の子が狙われてしまいます。
③におい
蚊に刺される場合、足を刺されることが多くありませんか?
蚊はにおいの強いものに寄ってくる習性があるので、体の中でにおいを発しやすい足は狙われやすいです。
汗をかきやすい子供の頭の上を飛んでいるところもよく見かけます。
露出している部分で関節に近い部分があれば要注意です。
④色
蚊に限らず蜂等の虫もそうですが視界がモノクロのため、色の濃い服装を着ていると蚊の視界に入りやすいため、刺されやすいです。
ぴったりした黒い長袖のTシャツを着ていたら、Tシャツの上から刺されてしまったなんてことも!
服装の色にも注意が必要です。
蚊除け対策
蚊の習性に着目してできる対策としては、①汗をかいたらこまめに拭く、②汗拭きシートでにおいを消す、③明るい色の服を着て露出を少なくすることです。
足をアルコールが含まれた除菌シートで拭くといいとのこと!
雨上がりや暑さが落ち着いて蚊が活発に動く夕方に外に出る場合は、できれば長袖長ズボン、少なくとも長ズボンを履き、足を露出しないようにした方が良いです。
それだけでも多少リスクは減りますが、不十分なので、蚊除けグッズを活用されることをおすすめします。
また、家の中の対策としては、蚊を家の中に入れないことが何より大切なこと。
庭に蚊が卵を産みつけやすい、雨水が溜まりやすい場所(植木鉢や器等)はありませんか?
もし思い当たる場合はすぐに撤去するか、水が溜まらないようにする工夫が必要です。
玄関の出入りや洗濯物と一緒に入ってしまうケースも多いので、素早く出入りし、洗濯物は振り払ってから取り込むと良いです。
また、網戸にしているのに蚊が入ってしまってお困りの方は、網戸の位置を確認してみて下さい。
日本の建物の引き違い窓は、ほとんどが内側から見て右側が手前になっていますので、網戸も必ず右側です!!
左側にしてしまうと、窓と窓の間に隙間ができて蚊の侵入経路になってしまうことと、窓の外側になる面と網戸の内側の部分が接するため、最終的に建物の中に入ることができてしまうのです。
ずっと昔から網戸を使ってきたのに、私も最近になってこの事実を知りました。
母も初めて知ったとのこと!
知らなかった方はぜひ覚えておいてください!!
化学薬品不使用の蚊除けグッズ
①虫除けスプレー&クリーム
まずは定番の虫除けスプレーですが、市販のスプレーには「ディート(ジエチルトルアミド)」という化学物質が含まれていることが多いです。
これは虫除けにとても効果があるのですが、まれに神経障害や皮膚炎を起こす恐れがあるとのこと。
市販のスプレーも赤ちゃん用はディートの配合が少なかったり、使用回数に制限があったりします。
きちんと用法容量を守っていれば問題ないのだと思いますが、条件がついているということは、避けられるのであれば避けた方がいいのではないかと私は判断しています。
そのため我が家は、子供が生まれてからはディート不使用の虫除けスプレーを使用しています。
全く刺されなくなるわけではないですが、スプレーをしている時としていない時では効果は全然違います。
子供は汗をかきやすく、スプレーをし直すことも多いかと思いますが、自然なものであれば躊躇なくスプレーすることができますよね。
お値段は少々お高めですが、安心料だと思えば安いものです!
ハーブ系のものが多く、香りの好みがあるかと思いますで、お気に入りのものを見つけられると良いですね。
また、1本で日焼け止めとのダブル効果があるクリームタイプのものもあり、石鹸で落とせるので、スプレーだと塗りにくい顔にも塗りやすいです。
親は大事なことだと思っていても、子供はじっとしてくれませんので、ささっと塗ることができるのはありがたいですよね!
②蚊取り線香
なんだかんだ一番効果がある気がしています。
ただ、気管が狭い子供はけむりで咳が出たりしますので、室内ではなく玄関の外で焚いています。
家の中に関しては、とにかく外からの侵入を防ぐことが大切です。
市販の蚊取り線香には「合成ピレスロイド」という化学薬品の殺虫成分が使われていることが多く、こちらもディート同様できれば避けたいもの。
植物由来100%でできているタイプを我が家では使用しています。
草を燃やした時のようなにおいで、なんだか懐かしい香りです。
また、玄関先で使用するのでデザインも大事!
こちらは蓋つきで直接火に触れないようになっているのでいいですよ!
子供の指が入ってしまう大きさの穴なので注意は必要なのですが、「熱い」ということを常々伝えているので、今の所いたずらしたりすることはありません。
火がついているのが外から確認しやすいですし、灰の処理も簡単です。
取っ手が付いているので移動も楽々。
通常の大きさの蚊取り線香なら折らずに使えます。
上下逆さまにすると刺しやすいです!
みなさんにも褒めてもらえる、お気に入りです!
③室内用蚊取り器
近年発売されたワンプッシュのスプレータイプのものや、電気蚊取り器は合成ピレスロイドが含まれているものがほとんど。
低刺激タイプでもずっとつけっぱなしにしていると、目やのどが痛くなってしまって、体に合わないな〜と感じていました。
大人の私でもそうなので、子供にも影響はあるのではないかと考えています。
しっかり訴えることができないからこそ、大人が気をつけてあげたいですよね。
そんな時は、ローズマリーやシトロネラ、ミント等のハーブが蚊除けになるので、アロマオイルを用いたディフューザーや、電気蚊取り器が◎。
香りも良いので、リラックス効果も期待できますよ。
我が家では玄関先にローズマリーとスイートバジルを栽培しています。
近くに掃き出し窓もあるのですが、今年は家の中で見る回数が減っているように思います!
まとめ
毎年夏になると蚊との戦いです。
今年は出始めが早かったので、半年くらい戦うことになりそう!!
あの「ぷ〜ん」という不快な音にはとても敏感になっています。
部屋の中で一度聞いたら、執念で必ず見つけ出しています!
私ではなく子供達に寄って行ってしまうので、気づいた時には刺されてしまった後だったりするのが本当に悔しい!!
我が家の周りには木が多いので、特に蚊も多いように思います。
なるべく体に害のないもので戦い、今年も乗り切っていきたいと思います!!
もし刺されてしまった時には、できればまず水で洗い流すこと。
これはアレルゲンである蚊の唾液を除去することが大切だからです。
そしてバイ菌が入らないようにするためにも触らないことが一番なので、我が家ではムヒパッチを常備しています。
じんわり効いて痒みもおさまりますし、触らないでいられるので、赤みが引くのも早いです。
1歳以上から使用できますが、誤飲の心配があるお子さんには注意して下さい。